~気がつけば、ドイツで国際展やってました(笑)~
~気がつけば、ドイツで国際展やってました(笑)~
京都伊勢丹で出会った、謎のドイツ人女性。
後日わかったのですが、なんと彼女は「シーボルト博物館」の理事さんでした。
しかも、
「ドイツで日本工芸の展示会をやりませんか?」
という話は、本気。
冗談じゃなかったのです。

当時の私は、ちょうど勢いに乗っていた頃でした。
- 1998年 竹のハンドバッグで受賞
- 2000年 通産大臣認定「伝統工芸士」
- 2001年 全国伝統的工芸品展 入選
- 同じく 日本民芸展 入選
- 2002年 フランス催事出店
……今思えば、完全に“竹バブル状態”です(笑)
ちょうどフランスでの催事があったので、
「ついでにドイツも見に行ってみるか」
くらいの軽い気持ちで、シーボルト博物館へ。
すると――
想像以上に、とんでもなかった。


地下一階、地上三階建て。
しかも宿泊施設付き。
「え、これ、個人のギャラリーじゃないの!?」
さらに理事さんが、
「この二階全部使って、日本工芸展をしてください」
と言うのです。
いやいやいや。
広すぎます(笑)
しかも会期は約一か月予定。
「無理です~~~~!」
と叫びたくなりました。
……でも、人間、不思議なもので。
結局、何とかなるんですよね(笑)
当時、全国のデパート催事で知り合っていた作家仲間たちに声を掛けたところ、
なんと11人もの仲間が参加してくれることになりました。
陶芸、七宝焼、染色、寄木細工、人形、絵手紙、竹工芸……
まるで“小さな日本工芸博覧会”。
私は会期中ずっと、博物館3階に寝泊まり。
他の作家さんたちは、前期・後期に分かれて参加してもらいました。
ところがですね。
展示会って、作品を並べれば終わりじゃない。
- ポスター制作
- 作家の取りまとめ
- スケジュール管理
- 海外発送
- 税関手続き
- 会場設営
- 外務省とのやり取り
- レセプションパーティー企画
……全部、自分たち。
今なら、
「誰か事務局いませんか!?」
と泣きます(笑)
でも、その時は勢いで走っていました。
そして、このドイツ展で得たものは、展示会の成功だけではありません。
かけがえのない仲間との時間でした。
特に忘れられないのが、
「伊万里焼の福ちゃん」こと福山さん。
二人で酔っぱらいながら、ドイツのマイン川沿いを歩き、
工芸のこと、人生のことを、延々語り合いました。
今思い出しても、あの夜風と川の景色は特別です。


そして、この時の経験が――
後の2008年、ミラノでの別府竹細工展示会へと繋がっていくのです。
まさか山奥で竹を編んでいた人間が、ヨーロッパを飛び回るとは。
人生、本当にわからないものです(笑)


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