そもそも、何故竹細工をしているのか?(その25)~気がつけば、ドイツで国際展やってました(笑)~

そもそも、何故竹細工をしているのか?シリーズ

~気がつけば、ドイツで国際展やってました(笑)~

~気がつけば、ドイツで国際展やってました(笑)~

京都伊勢丹で出会った、謎のドイツ人女性。

後日わかったのですが、なんと彼女は「シーボルト博物館」の理事さんでした。

しかも、

「ドイツで日本工芸の展示会をやりませんか?」

という話は、本気。

冗談じゃなかったのです。

彼女が謎の女性 スザンナです。 左の男性は「ウルフガング博物館館長

当時の私は、ちょうど勢いに乗っていた頃でした。

  • 1998年 竹のハンドバッグで受賞
  • 2000年 通産大臣認定「伝統工芸士」
  • 2001年 全国伝統的工芸品展 入選
  • 同じく 日本民芸展 入選
  • 2002年 フランス催事出店

……今思えば、完全に“竹バブル状態”です(笑)

ちょうどフランスでの催事があったので、

「ついでにドイツも見に行ってみるか」

くらいの軽い気持ちで、シーボルト博物館へ。

すると――

想像以上に、とんでもなかった。

シーボルト博物館
前年に、家族旅行を兼ねて、博物館に行きました。

地下一階、地上三階建て。

しかも宿泊施設付き。

「え、これ、個人のギャラリーじゃないの!?」

さらに理事さんが、

「この二階全部使って、日本工芸展をしてください」

と言うのです。

いやいやいや。

広すぎます(笑)

しかも会期は約一か月予定。

「無理です~~~~!」

と叫びたくなりました。

……でも、人間、不思議なもので。

結局、何とかなるんですよね(笑)

当時、全国のデパート催事で知り合っていた作家仲間たちに声を掛けたところ、

なんと11人もの仲間が参加してくれることになりました。

陶芸、七宝焼、染色、寄木細工、人形、絵手紙、竹工芸……

まるで“小さな日本工芸博覧会”。

私は会期中ずっと、博物館3階に寝泊まり。

他の作家さんたちは、前期・後期に分かれて参加してもらいました。

ところがですね。

展示会って、作品を並べれば終わりじゃない。

  • ポスター制作
  • 作家の取りまとめ
  • スケジュール管理
  • 海外発送
  • 税関手続き
  • 会場設営
  • 外務省とのやり取り
  • レセプションパーティー企画

……全部、自分たち。

今なら、

「誰か事務局いませんか!?」

と泣きます(笑)

でも、その時は勢いで走っていました。

そして、このドイツ展で得たものは、展示会の成功だけではありません。

かけがえのない仲間との時間でした。

特に忘れられないのが、

「伊万里焼の福ちゃん」こと福山さん。

二人で酔っぱらいながら、ドイツのマイン川沿いを歩き、

工芸のこと、人生のことを、延々語り合いました。

今思い出しても、あの夜風と川の景色は特別です。

そして、この時の経験が――

後の2008年、ミラノでの別府竹細工展示会へと繋がっていくのです。

まさか山奥で竹を編んでいた人間が、ヨーロッパを飛び回るとは。

人生、本当にわからないものです(笑)

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