〜山を買った母、そしてチャッピー登場〜
姉が亡くなったことで、実家は完全に空き家になってしまいました。
人が住まなくなった家というのは、本当に傷むのが早い。
年に数回、私が名古屋へ行って、
- 窓を開けて空気の入れ替え
- 草取り
- 郵便物チェック
などをしていたのですが、これがなかなか大変。
家って、「住む人」がいて初めて生き物なんだなぁ…と実感しました。
とはいえ、九州から通い続けるのにも限界があります。
ということで、実家は売却することに。
幸い、何とか処分することができました。
その顛末は以前ブログにもまとめています。
「ふぅ〜、これで全部終わった!」
…と思ったのですが。
人生、そう簡単には終わらせてくれません。
母、山を持っていた
なんと母、30代の頃に岐阜県恵那市の山を買っていたのです。
山です。
別荘地でもありません。
ガチ山林です。
おそらく当時、
「将来、リニアモーターカーが通ったら値上がりしますよ!」
みたいな営業トークに乗せられたのでしょう。
昭和の土地ブーム、恐るべし。
広さは約4000坪。
数字だけ聞くと大地主っぽいですが、山の中なので、価値としてはなかなか厳しい。
下手をすると、
「固定資産税だけ払う権利」
になりかねません。
相続登記しないと罰金!?
さらに追い打ち。
2024年9月から法律が変わり、相続登記が義務化。
相続した土地を放置すると、10万円以下の過料の可能性があるという。
私の場合、母が亡くなったのは2022年11月。
ギリギリ猶予期間に入っていましたが、タイムリミットは2027年3月。
つまり、
「そろそろ逃げ切れませんよ」
という状態です。
Facebook広告、意外と役に立つ
そんなある日、Facebookを見ていると、
「山いちば」
というサイトの広告が流れてきました。
最初は、
「また怪しい広告かな?」
と思ったのですが、内容を見ると意外と真面目。
山林専門の売買サイトで、
- 山を売りたい人
- 山を買いたい人
- 山の管理に困っている人
向けに、林業のプロが相談に乗ってくれるらしい。
普通の不動産屋さんだと、
「山? え? 山ですか?」
みたいな反応になりますから、これはありがたい。
さっそく問い合わせてみました。
すると返ってきた答えはシンプル。
「まず相続登記してください」
はい、そこからです。
困った時のチャットGPT
さて、どうするか。
こういう時に頼りになるのが、我らがChatGPT。
今後は親しみを込めて、
「チャッピー」
と呼ぶことにします。
さっそくチャッピーに相談。
すると、
- 相続人を確定
- 遺産分割協議
- 相続登記
- その後売却
という流れを、実に丁寧に教えてくれました。
しかも、
「3年放置しても相続権は消えません」
とか、
「登記しないと売却できません」
とか、かなり実務的。
もはや、無料相談窓口です。
戸籍集めが始まる
まずは相続人確定のため、戸籍集め。
必要なのは、
- 母の出生から死亡までの戸籍
- 私の戸籍
- 姉の戸籍
- 甥の戸籍
などなど。
最近は役所のシステムも進化していて、自分の直系なら全国の戸籍を取り寄せられるらしい。
すごい時代です。
さっそく安心院町役場へ。
すると、どんどん戸籍が遡れていく。
気が付けば、
「母の曽祖父」
まで到達。
さらに遡ると、
- 井藤末助
- むめ
という名前が登場。
もう完全に時代劇の世界です。
ただ、そこまで行くと江戸時代。
さすがに生年月日は不明。
でもこれが妙に面白い。
「あぁ、自分はこの人たちの延長線上にいるんだなぁ」
などと思い始めると、ただの書類集めが急に歴史ロマンへ変わります。
300円の小為替のために200円

さらに必要だったのが、
- 固定資産評価証明書
- 母の除籍票
固定資産評価証明書は恵那市役所へ郵送で申請。
母の除籍票は扶桑町役場へ
ところが、この手続きが実に昭和。
- 申請書を書く
- 返信用封筒を入れる
- 切手を貼る
- 定額小為替を買う
しかも。
300円分の定額小為替を買うために、手数料が200円。
いやいやいや。
「もう300円分の切手でいいじゃないか!」
と、一人で郵便局の窓口で心のツッコミ。
日本の行政システム、時々かなり味があります。
つづく


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