そもそも、何故竹細工をしているのか?(その30)~弟子たちに囲まれて、気づけば古希でした~

そもそも、何故竹細工をしているのか?シリーズ

~弟子たちに囲まれて、気づけば古希でした~

~弟子たちに囲まれて、気づけば古希でした~

古希のお祝い

コロナ禍という大嵐をなんとか乗り越え、振り返ってみれば、まさに「災い転じて福となす」。

昨年は、弟子たちが工房40周年と私の古希祝いを開いてくれました。いやぁ、ありがたい話です。気づけば29歳で竹細工に飛び込んだ男が、70歳。竹を割っていたら人生まで割り切れていた…わけではありませんが(笑)、なんとかここまで走ってきました。

集まった弟子たちは、みんな修業時代の苦労話で大盛り上がり。しかも不思議なことに、「あの頃は大変だった〜!」という話ほど、今では一番の笑い話になるんですよね。

昔の竹の訓練校は、年齢制限なしの30人定員。定年後、「第三の人生は竹細工で!」という猛者たちもたくさんいました。社会経験たっぷり、責任感もしっかり。こちらも安心して仕事を任せられました。

中には20年間勤めて、80歳を超えて引退された方も。いやもう、“弟子”というより人生の戦友です。

ところが時代は変わり、訓練校も定員減・年齢制限あり・2年制へ。すると入門希望者も少しずつ減少…。さらに、「5年間みっちり修業します!」という時代でもなくなってきました。

昔は「寝ても覚めても竹!」みたいな勢いでしたが、最近は「無理せず、自分らしく」派も多い。いわゆる“ゆとり世代”…なのかな?(笑)

ゆとり世代?

そこで工房の制度も時代に合わせて進化。
今は3年間で徹底的に基礎を叩き込み、4年目からは自分の作品づくりを始めながら、独立へソフトランディングする形に変えています。

そして今年も、新たに3人の弟子が入門。まだ竹を割るより、気持ちが割れそうな時期かもしれません。でも、覚悟を持って続ければ、竹はちゃんと応えてくれる世界です。

2026年の新人たち
2026年の弟子たち

やった分だけ、自分の力になる。
それが職人仕事の面白さなのだと思います。

気づけば、この「そもそも、何故竹細工をしているのか?」シリーズも30回。ずいぶん長い旅になりました。

でも、竹人生はまだまだ続きます。
身体が動く限り、現役続行!

これからも、竹と弟子たちに囲まれながら、山奥の工房でコツコツ頑張っていこうと思います。応援よろしくお願いします。

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