そもそも、何故竹細工をしているのか?(その17)〜お金より大事なものって何だろう?〜

そもそも、何故竹細工をしているのか?シリーズ

〜お金より大事なものって何だろう?〜

三か月にわたる、

波乱万丈の新婚旅行を終え、

ようやく日本へ帰国しました。

南米では本当にいろんな体験をしましたが、

中でも一番衝撃だったのは――

「お金の価値って、変わるんだ」

という事実でした。

私たちがペルーへ入国した時、

1ドル=6000インティ。

ところが、

たった一か月後に出国する頃には――

1ドル=10000インティ。

ペルーのインティ(Inti、通貨コードPEI)は、1985年から1991年まで使用された過去の通貨です。激しいハイパーインフレにより6年間のみ流通し、現在は使用されていません。1991年以降、現在の公式通貨である「ソル(Sol)」に100万分の1のデノミを経て置き換わりました

……え?

一か月で、

お金の価値がほぼ半分。

日本で暮らしていると、

お金の価値は“固定”されている感覚があります。

給料はいくら。

家賃はいくら。

物価はこれくらい。

みんな、

「お金の価値は変わらない」

という前提で生活しています。

ところが世界に出ると、

その前提が、

あっさり崩れる。

「こんなに激しく変わるのか!」

と、本当に驚きました。

だからなのか、

ペルーの人たちは、

お金よりも、

人とのつながりや宗教観を大事にしているように見えました。

決して裕福ではない。

でも、

みんな不思議と穏やかで、

幸せそうだったのです。

あの空気感は、

今でも強く印象に残っています。

さて、

現実に戻ります(笑)

7月に帰国し、

9月中旬からは、

再び広島県竹原市での講師生活が始まります。

それまでの約1か月半。

やることは一つ。

建築途中だったログハウス作りです。

水道工事、

電気配線、

あれこれ大忙し。

「いやいや、素人でそんな事できるの?」

と思うでしょう?

でも、

やる気になると、

意外と出来るんです(笑)

もちろん、

電柱から家へ電気を引き込む部分だけは、

ちゃんと資格を持った電気屋さんにお願いしました。

ところがその電気屋さん、

私と同じくらいの若い人だったのですが、

山奥で素人がログハウスを建てているのが珍しかったのか、

「仕事は何してるんですか?」

と聞いてきた。

「竹細工です」

と答えると、返ってきたのが――

「へぇ〜、そんなので生活できるだけでも大変だね」

……グサッ。

悪気は無かったのでしょう。

でも、

なんだか、

“竹細工では食えないでしょ?”

と言われた気がして、

少し悔しかったのを覚えています。

とはいえ、

落ち込んでいる暇はありません。

配電盤まで繋いでもらえば、

後は露出配線。

これは自分で工事。

水道も自作です。

当時、

家のすぐ前には、

集落用の貯水タンクがありました。

山の水を落差で貯め、

そこから各家庭へ送水していたのですが、

満タンになると、

余った水がチョロチョロ流れっぱなし。

「もったいないなぁ……」

そこでその余り水を引き込み、

自分用の貯水タンクを設置。

さらにポンプを付けて、

我が家の水道完成。

なんとも、

手作り感満載です(笑)

こうして、

屋根、

水、

電気。

最低限のインフラだけ整え、

再び竹原へ向かいました。

家も人生も、

まだまだ建設途中です。

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