そもそも、何故竹細工をしているのか?(その10)〜ログハウス編・腰と根性の勝負〜

そもそも、何故竹細工をしているのか?シリーズ

〜ログハウス編・腰と根性の勝負〜

いよいよ始まった、丸太積み。

……これがまた、想像以上にハードです。

クレーン?フォークリフト?
そんな文明の利器は一切なし。

完全・人力。

一日がんばっても、積めてせいぜい8本。

いや、もう十分すごいんですけどね(笑)

作業内容はシンプル。

チェンソーで溝を掘って、
組み合う部分を削って、
丸太を積む。

この中腰が地味にきついんよ!

たったこれだけ。

……なんですが、

・中腰でチェンソー作業
・1本 約100キロくらいある丸太
・それを持ち上げて、位置を合わせる

やってみると分かります。

腰が終わります(笑)

それでも不思議なもので、

この作業、基礎工事よりずっと楽しいんです。

なぜかというと――

「家が出来ていく実感」がある。

一段、また一段と積み上がるたびに、
「おお、家になってきた」と思える。

これはちょっと感動ものです。

胸の高さまでは、なんとか一人で積み上げました。

……が、それ以上は無理。

腕で持ち上げる高さになると、150キロはさすがに厳しい。

ということで、

竹細工の後輩を動員(笑)

後輩の中川君と

「安いアルバイト代でいいから頼む!」とお願いして、手伝ってもらいました。

以前、「完成まで4年」と書きましたが、

実はこれ、ずっと作り続けていたわけではありません。

平日は竹細工で生活費と建築資金を稼ぎ、
作業は休みの日だけ。

そんなペースですから、

丸太を積むだけで約3年。

……気の長い話です(笑)

そして、いよいよ棟上げへ。

普通の家は、最初の段階で棟上げをして屋根から作りますが、

ログハウスは逆。

壁(丸太)を積み上げてから、最後に棟上げです。

この棟上げ、なかなかの大仕事。

柱を立てて、棟木を乗せて、
さらに垂木の角度を出したりと、専門技術が必要になります。

ここでも頼りになるのは――

高橋さんの人脈。

すごいです、この方(笑)

棟木に使ったのは、

直径30センチ、長さ11メートルの巨大丸太4本。

これを用意してくれたのが、以前お世話になった林業の佐藤さん。

ご自身の持ち山から切り出し、ユニック車で運んできてくれました。

さて、ここで一番の問題。

お金。

正直、余裕はありません。

でも、ここはケチるわけにはいかない。

「どれくらい払えばいいんだろう……」

ドキドキしながら、精一杯の金額を封筒に入れてお渡しすると――

佐藤さん、

中身も見ずに、

「これはご祝儀だ。おめでとう」

……封筒、返却。

いやもう、かっこよすぎます。

粋とはこのこと。

思わず何度も頭を下げました。

そして棟上げ当日。

さすがに300キロを超える棟木は人力では無理。

この日だけは、

クレーン車をレンタル。

文明の力、ありがたい(笑)

大工さんたちにも手伝っていただき、

ついに――

棟木、上がる。

ここまで来ると、一気に景色が変わります。

屋根の垂木をかけて、板を張って――

ここから先は、早かった。

(いや、それまでが長すぎただけかもしれませんが(笑))

こうして、少しずつ「家」が形になっていきます。

次回はいよいよ、仕上げと暮らしの始まりのお話です。

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