先日、1週間ほど横浜へ出張に行ってきました。
例年なら5月に開催される横浜高島屋の催事ですが、今年はお店の都合でまさかの8月開催。
よりによって一年で一番暑い時期です。
毎日テレビでは「危険な暑さです。不要不急の外出は控えてください」と言っています。そう言われると、「高島屋に行こう!」という人が減るのも当然です。例年に比べると、お客様の数は少なめでした。
それでも来てくださった皆様には、本当に感謝しかありません。
横浜は何度訪れても活気のある街です。人口約375万人、日本第二の都市。「住みたい街ランキング」の常連なのも頷けます。
港町ならではの異国情緒があり、歩いている人までどこかお洒落です。
特に素敵なマダムが多いこと。
「ああ、この方はうちの田舎では絶対に見かけないなあ。」
そんなことを思いながら街を歩くのも、横浜出張の密かな楽しみです。
今回は桜木町のホテルを利用しました。
例年の5月なら桜木町から横浜駅まで歩いて通勤するのですが、今年は最初からあきらめました。
8月の炎天下を歩けば、お店に着く頃には「出勤」ではなく「水難事故」になっています。
潔く電車通勤です。
利用したのは、みなとみらい線の馬車道駅。
この駅で、一週間ずっと気になっていたことがあります。
地下道で毎日同じ場所にいる方がいたのです。
どうやら駅で寝泊まりされている様子。

人生、本当にいろいろあります。
どんな人生を歩んできたのだろう…。
毎朝その姿を見るたび、少し考えさせられました。
そして、みなとみらい線でもう一つ忘れてはいけないものがあります。
それは、地上まで続く「修行の階段」。
この路線は地下深くを走っているので、ホームから地上へ出るまでがとにかく長い。
晩ご飯を食べて、一杯飲んで、「さあホテルへ帰ろう」と駅に着くと、目の前には長い長い階段。
その瞬間だけ酔いがスーッと醒めます。
「……帰るの、やめようかな。」
そんな気持ちになります。
ある日、素面の時に「何段あるんだろう?」と数えてみました。
130段。
どうりで毎日登山をしている気分になるわけです。
130段といえば、四国の金刀比羅宮(こんぴらさん)を思い出しました。

まさか横浜でプチお遍路気分を味わうとは思いませんでした。
そんなことを考えながら過ごした一週間。
猛暑の影響で例年ほどの人出ではありませんでしたが、私や工房を応援してくださるお客様、いつも来てくださるファンの皆様が足を運んでくださいました。
おかげさまで結果は上々。
暑さにはすっかりやられましたが、人の温かさにはたくさん元気をいただいた横浜出張でした。
ただ一つだけ心残りがあります。
130段の階段。
最後まで私とは仲良くなれませんでした。


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