工房では朝から夕方まで、いつもFM福岡が流れています。
作業中に無音だと、なんだか息が詰まってしまうのです。
かといってテレビをつけると、ついつい画面に見入ってしまい、手が止まる。
その点、ラジオはちょうど良い。
聞いているような、聞いていないような。
受け流しながら仕事ができるので、竹を削る音と一緒に、毎日工房に流れています。
そんなFM福岡で、この頃やたらと耳に入ってくるのが、
「うどんウエスト 初夏のうどん祭り開催中!」
というフレーズです。
毎年、FM福岡の人気パーソナリティー・ナカジーとウエストがコラボして期間限定メニューを出しているのですが、これがまた実に美味しそう。
毎日聞かされていると、
「これはもう食べに行くしかないだろう」
となるのが人情です。
ということで、新弟子3人と古弟子のテツヤを連れて、ウエスト宇佐店へ行ってきました。
工房から車で約40分。
ちょっとした遠足です。
今年の目玉メニューは二つ。
ひとつは、
「ナカジー贅沢さっぱりうどん」

エビ天が2尾。
さらにナスとカボチャの天ぷら。
黒酢をブレンドした特製だしに、水菜と人参のサラダ、そしてタルタルソースまで乗った豪華版です。
もうひとつは、
「ニュー博多うどん細麺スペシャル」

チャーシュー、きくらげ、ごま、そして巨大な紅しょうがのかき揚げ。
名前からして強そうです。
さて、どちらにするか・・・。
みんなで散々悩んだ結果、
全員ナカジーうどん。
誰一人として冒険しませんでした。
実際に運ばれてきたうどんは想像以上のボリューム。
「さっぱり」と書いてあるのに、しっかり満腹になります。
でも黒酢の効いた出汁が爽やかで、最後まで美味しくいただけました。

工房では普段、どうしても仕事の話が中心になります。
師匠と弟子という立場ですから当然です。
しかし、こうして一緒に食事へ出ると、不思議と仕事以外の話も出てきます。
趣味の話。
家族の話。
将来の話。
たまにはこういう時間も大切だなと思います。
帰ってから何気なくスマホの写真を見返していると、面白い写真を発見しました。
2019年。


古弟子のテツヤが入門した頃の写真です。
そこに写っていたのは・・・
なんと同じ「ナカジーうどん祭り」。
どうやら入門した年にも連れて来ていたようです。
写真を見比べてみる。
7年前のテツヤ。
そして現在のテツヤ。
・・・・・・。
変わっていない。
いや、成長していない訳ではないはずです。
仕事はできるようになった。
経験も積んだ。
技術も上がった。
でも写真の中の雰囲気だけは、
驚くほど変わっていない。
7年という歳月の重みを感じるどころか、
「昨日の写真です」
と言われても納得しそうです。
うどん祭りは毎年開催されますが、
テツヤの進化だけは、どうやら期間限定ではないようです。
「7年経っても変わらないのか、変わらずにいてくれるのか。テツヤは工房の七不思議の一つです。」


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