私の“第三の故郷”――広島県竹原市。
現在、広島県豊栄町の「ギャラリー空と廷」で展示会を開催中です。
6月27日・28日の在廊に合わせて広島入りしたのですが、「せっかくここまで来たなら」と、今夜の宿は竹原に決定しました。
竹原といえば、私の人生の中でも、とても特別な場所です。
以前、「そもそも何故竹細工をしているのだろう?」シリーズでも何度か書きましたが、私は30歳から37歳までの7年間、「竹原高等技術専門校 竹工芸課」の講師をしていました。
毎年25名の生徒さんが入学してくるので、単純計算でも175人。
いやぁ…改めて数字にすると、結構教えてますねぇ(笑)
現在は専門校自体は無くなってしまいましたが、竹工芸の灯は消えていません。
今でも同好会として活動が続いており、数年に一度は“竹細工のメッカ別府”へ研修旅行に来てくれます。
もちろん、その時は私たちの工房にも立ち寄ってくれるのです。
そんなご縁もあり、今夜は竹原のお仲間たちと一献。
40年前の教え子たちです。
……とはいえ、時の流れは早いもので、当時の生徒さんの中には、もう旅立たれた方も多くおられます。
けれど、中には90歳を超えてなお、現役で竹細工を続けている猛者も!
竹って丈夫ですが、竹細工人もなかなか丈夫です(笑)
私が講師3年目の時に教えた神野さんは、今でも竹原のご意見番。
後輩たちにビシバシ激を飛ばしておられます。

そして、現在の竹工芸同好会をまとめている有田さん。
実は私の直弟子ではないのですが、竹原の竹文化をしっかり支えてくださっています。
不思議なものです。
何年会っていなくても、“竹”という共通言語があるだけで、一瞬で40年前に戻れる。
訓練校時代の思い出、
卒業生たちの近況、
竹原で起きたあんな話、こんな話……
お酒も進み、話も止まりません。
そんな竹原との不思議なご縁を感じた出来事があります。
数年前、島根県で個展を開いた時のこと。
小さなお子さんを連れた若いご夫婦が、ふらっと会場に入って来られました。
「若い方が竹に興味を持ってくれるなんて嬉しいなぁ」
そう思ってお話をしていると、旦那さんのお爺さんが竹細工をされていたという。
「どちらで竹細工を?」
と尋ねると――
「竹原です。」
えっ!?
「お名前は?」
「柏原です。」
……何ぃぃぃーーーーー!!!!
私の教え子じゃないですか!
するとご夫婦も大興奮。
「お爺ちゃんから“有名な先生に習った”って聞いてました!」
いやいや、有名かどうかは置いといて(笑)
まさか、こんな場所で、こんな形でご縁が繋がるとは。
私はもちろん驚きましたが、ご夫婦は完全に感動モード。
しばらく絶句されていました。
本当に、竹原とは不思議な縁で結ばれている気がします。


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