真綿布団の長谷川殿下
皆さん、「真綿(まわた)」ってご存じでしょうか?
私は長いこと、
「真綿って書いてあるんだから、上等な綿のことだろう」
くらいに思っていました。
ところが違った。
なんと、真綿は“シルク”だったのです。
蚕の繭を煮て柔らかくし、水の中でふわっと広げて作る、絹の綿。
つまり、
木綿ではなく、
超高級シルク綿。
これがまた驚くほど軽い。
「綿布団」と聞くと、
なんとなく“ズシッ”と重たいイメージがありますよね?
ところが真綿布団は、羽毛布団のように軽く、
しかも体に吸い付くようにフィットする。
吸湿性も放湿性も抜群で、
蒸れにくい。
冬は暖かく、
しかも意外と年中使える。
いやぁ……
知りませんでした。
そして、その真綿布団を武器に、
全国のデパート催事を席巻している人物がいます。
その名も――
「長谷川殿下」。

なぜ“殿下”なのか?
それは、殿下のお住まいが京都府舞鶴市だからです。
舞鶴には、まるで城のような殿下の居城があり、
巷では、
「舞鶴市は長谷川コンツェルンの城下町」
とまで囁かれております。
さらに驚くべきことに、
JR舞鶴駅から殿下の屋敷まで、
数キロにわたり“他人の土地を通らず行ける”とも言われています。
……まぁ、真偽は定かではありません(笑)
しかし、それくらいの貫禄と存在感がある御仁なのです。
初めてお会いしたのは、
たしか日本橋三越。
偶然、隣のブースになったのが始まりでした。
何気なく話し始めたのですが、
これが妙に波長が合う。
営業が終わると、
自然と二人で飲みに行くようになりました。
殿下の話がまた面白い。
京都人独特の、
あの柔らか~い言い回し。
しかも、
次から次へと蘊蓄が出てくる。
まるで、
“歩く雑学辞典”。
時には私が少し良い話をすると、
「……テイクノート。」
と、空中でメモを取る真似をして笑わせてくれる。
こういう間の取り方が実に絶妙なのです。
そして何より、
殿下は洒落ている。
「ダンディ」という言葉が、
これほど似合う人も珍しい。
この世代にしては背も高く、
実に男前。

うちの妻など、
一発で殿下のファンになりました。
まぁ、若い頃は相当モテたでしょうねぇ。
いや、
今でも十分モテています。
今回もオシャレなスニーカーを履きこなして居られます。
全国のデパートを飛び回り、
真綿布団を語りながら、
女性客の心をふわっと包み込んでいる。
まるで真綿のように(笑)
最近は、私自身がデパート催事から少し離れていたので、
なかなかお会いする機会がありませんでした。
だから今回は、本当に久しぶりの再会。
「最近どうです?」
と聞けば、
きっとまた、
殿下節が止まらないことでしょう。
さて今夜は、
真綿布団よりも柔らかい話と、
真綿よりも深い蘊蓄に、
たっぷり包まれてこようと思います(笑)



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