…気づけば本気の農園に?
2020年春。
コロナ禍で世の中がガラリと変わりました。
それまで私は、全国のデパート催事を飛び回る生活。春夏シーズンともなれば、毎週どこかへ出張しているような毎日でした。ところが緊急事態宣言で催事は次々中止。こちらから出店辞退をした場所もあり、この一年はなんと「一度も出張しない年」に。そんなこと、20年ぶりです。
もちろん売り上げは大きくダウン。
…なのですが、不思議なことに出張経費もゼロ。
「あれ? 規模を縮小しても、案外やっていけるぞ?」
そんな新しい発見もありました。
時間ができたことで、新作の試作をしたり、新しい販路を考えたり。意外にも悪いことばかりではありません。そして何より――
ついに、土をいじる時間ができたのです。
というわけで、家庭菜園スタート!
駐車場の横にあったモミジの木を移動し、そこを畑にすることにしました。
…とはいえ、普通の家庭菜園では終わりません。
まず「花と野菜の土」を200袋投入。
さらに牛舎からいただいた牛糞を、2トントラック1台分。

もはや家庭菜園というより、土木工事です。
すると噂を聞きつけた友人が、トラクターに乗って1時間かけて登場。
「トコトコトコ…」とやって来て、あっという間に立派な畑に仕上げてくれました。ありがたい…。


山の動物たちとの攻防戦
我が家は山間部。
つまり、敵が多いのです。
鹿。
猪。
アナグマ。
カラス。
その他いろいろ。
放っておけば、こちらが育てる前に彼らが収穫祭を始めてしまいます。
そこで柵づくり開始。
ただ囲うだけでは面白くないので、少しお洒落仕様に。さらに長男坊クルムも参戦してくれて、電気柵まで設置。

気づけば「本格農家感」が漂い始めました。
小さな種の、大きな感動
畑の広さは約20坪。
とはいえ、鍬だけで耕すのはなかなか大変。そこで小型耕運機を購入したのですが…
これがすごい。
鍬の10倍以上働く。
文明って偉大。

まず植えたのは玉ねぎ500本。
そして夏野菜たちも続々成長中です。

トマト。
キュウリ。
トウモロコシ。
枝豆。
ピーマン。
スイカ…。
小さな小さな種から、こんなに沢山の実りが生まれるなんて。
毎朝畑を見るたびに、
「おぉ、育ってる!」
と、ちょっと感動しています。

家庭菜園、想像以上に楽しい~~~~~~!
そして裏庭では…
一方その頃、悦子は裏庭改装に夢中。
「こんなお庭にしたい」
というイメージが前からあったようで、コツコツ手を入れ始めました。

するとどうでしょう。
殺風景だった裏庭が、可愛い花壇のある素敵な空間に変身。

畑では野菜、庭では花。
気づけば家全体が、少しずつ自然に包まれてきました。
コロナ禍で始まった新しい暮らし。
最初は戸惑いばかりでしたが、土に触れ、季節を感じる時間が増えたことで、以前とはまた違う豊かさを見つけられた気がしています。



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