40年ぶりに竹原で、懐かしさに包まれた二日間
以前にも書きましたが、今から約40年前、私は広島県竹原市で7年間、竹工芸課の講師を務めていました。そのご縁は今も続いていて、広島には大切な方々がたくさんいます。
今回の展示会にも、竹原から多くの皆さんが足を運んでくださいました。しかも、現在も竹細工を続けている現役の職人さんばかり。作品を真剣な眼差しで見てくださる姿を見ていると、「この方たちは、私にとって孫弟子なんだなぁ」と思わず頬が緩みます。年月の流れを感じつつも、なんだか嬉しい気持ちになりました。
展示会の夜は竹原に宿を取り、皆さんが歓迎会を開いてくださいました。その席で、なんと40年前に私が教えていた生徒さんと再会! 今年93歳になられる神野さんです。少し耳は遠くなられたそうですが、今も現役で竹籠を作り続けておられると聞き、その元気さには驚かされました。「竹の生命力は、作り手にも宿るのかな?」と思ってしまうほどです。
翌日は、竹原時代に息子のように可愛がってくださった中坊さんのお宅へ、お参りに伺いました。
中坊さんは、私が初めて赴任した時の竹工芸課7期生の級長さん。学校では私が先生でしたが、一歩校門を出れば立場は逆転。人生の先輩として、父親のように温かく支えてくださいました。結婚後は妻や子どもたちまで家族ぐるみで可愛がっていただき、本当にお世話になりました。
残念ながら中坊さんは5年前に、「中坊のおばちゃん」と親しんでいた奥様も2年前に旅立たれました。

今は娘さんご夫婦がご実家を守っておられます。娘さんとも昔からの知り合いなので、久しぶりとは思えないほど和やかに昔話に花が咲きました。
お墓は管理の都合で墓じまいをされ、お寺の納骨堂へ移されたとのこと。そちらにも案内していただき、改めて手を合わせることができました。

人生には「ありがとうございました」の一言では、とても言い尽くせないご恩があります。中坊さんご夫妻には、まさにそんな大きなご恩をいただきました。
40年という時間は長いようで、こうして再会してみると、昨日のことのように思い出がよみがえります。人とのご縁は、本当にありがたいものですね。
心から感謝を込めて。
合掌


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