今年は、どうやらキノコの当たり年らしい。
先日、「なんだ、この白いデカいキノコは?」と思って調べてみたら、「オオシロカラカサタケ」らしきものが生えていた。
「今年はキノコが多いなぁ」などと思っていたら、今度は道端に、なんとも鮮やかな赤いキノコが出現した。
しかも、まるで誰かが絵の具で塗ったかのような、見事な赤とオレンジ。


気になってGoogle先生に画像検索で聞いてみると……
どうやら、「タマゴタケ」ではないかとのこと。
検索結果には、
「これらはタマゴタケの典型的な特徴です。森林総合研究所も、タマゴタケを『赤または橙黄色の傘・黄色のひだ・黄色のだんだら模様の柄・柄の根元の白い袋状のつぼ』と説明しています。」
との、なんともそれらしい説明が出てきた。
ほほう。
タマゴタケですか。
しかもタマゴタケは食用として知られているらしい。
「おっ!これは食べられるキノコを発見したぞ!」
……と、素人が調子に乗ってはいけない。
キノコは、「赤いからタマゴタケ!」と決めつけて食べるのは非常に危険。テングタケ属には有毒な種類もあるし、幼菌だったり傷んでいたりすると、特徴が分かりにくいこともある。
ということで、今回は眺めるだけ。
しかし、ここで気になることが一つある。
私の家の周りには、**「ここは奈良の鹿公園か!」**というくらい鹿が住んでいる。
家の前には鹿の糞がコロコロ転がっているし、もはや「鹿がいる」というより、鹿と同居していると言ったほうが正しい。
しかも先日、お風呂に入っているときに何気なく窓の外を見ると……
鹿と目が合った。
「……。」
「……。」
こちらが裸で風呂に入っているというのに、向こうはまったく動じない。
いや、せめてちょっと目をそらしてくれ。
こっちは一応、風呂に入っているんだから。
そんな鹿たちなのだが、不思議なことに、先日の「オオシロカラカサタケ」も、今回の赤いキノコも、一向に食べようとしない。
周りには草も木の葉もあるのに、キノコには手を出さない。
これはやはり、野生の本能というものなのだろうか。
「これは食べてもいい」
「これはやめとけ」
鹿たちには、我々人間には分からない何かが見えているのかもしれない。
そう考えると、急に鹿が頼もしく見えてくる。
……とはいえ、ここで一つ、とんでもない考えが頭をよぎる。
「このキノコ、食いしん坊の『すみもとのぶよし』のところに送ってみるか?」
彼なら、何でも食べそうだからである。
「珍しいキノコがあるんだけど……」
「おっ、食べてみよう!」
……と言いそうな顔が、容易に想像できる。
いや、待て。
鹿ですら食べないキノコを、人間が食べていいのか?
そう考えると、さすがの「すみもとのぶよし」でも、今回は少し慎重になってもらいたい。
ということで、キノコはそのまま自然にお帰りいただくことにした。
今年は、いったいあと何種類のキノコが我が家の周辺に出てくるのだろう。
次に出てくるのは、食べられるキノコか、毒キノコか、それとも……

また鹿か。 歷


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