夏のロード 2026(その5 のおまけ)

友人

中学時代の同級生 ~おまけ話~

今回の同級生4人組の集まりは、ちょうど平光の71歳の誕生日。4人の中では一番乗りで71歳になった。

ところが、主役は最初から笑いを提供してくれた。

会場に先に着いたのは関、私、長谷川の旬の3人。席に案内され、遅れて来る平光を待っていると、若くて可愛い店員さんに、

「あと一人、年寄りが遅れて来ますから。」

と説明した、その時だった。

店員さんのイヤホンに連絡が入ったようで、
「あっ、お連れ様がお見えになったようです。」

「やっと来たか」と思ったものの、なかなか席に現れない。

「年寄りだから階段が登れないんじゃないか。」
などと勝手なことを言っていると、また店員さんが、

「トイレに行かれたようです。」

その瞬間、3人とも大爆笑。

「年を取ると我慢ができんからなぁ。」
「漏らす前に駆け込んだんだろ!」

本人が来る前から、すっかり平光が酒の肴になってしまった。

実は今回、誕生日のお祝いをしようと、お店に「サプライズでケーキを出せませんか?」と問い合わせてみた。しかし、「そういったメニューはありませんが、持ち込みなら大丈夫です。」との返事。

近くのお店を調べると、小さなホールケーキでも5,000円近くする。

「71歳の爺さんに、そんな立派なケーキはいらん!」

ということで、近くのコンビニで200円ほどのケーキを購入。

これが実に平光にピッタリだった。本人も照れながら嬉しそうで、みんなで大笑いしながら誕生日を祝った。

宴もたけなわになると、関が最近あった同級生女子会の写真を見せてくれた。

すると平光が興味津々。

「この子は分かるけど、この子は誰?」

「〇〇さん。」

「へぇ~。じゃあ、この子は?」

「〇〇さん。」

ここで言う「この子」はもちろん同級生。写真に写っているのは、みんな立派な70歳のお婆さんである(笑)。

ところが2分も経たないうちに、また平光が同じ写真を見ながら、

「この子は分かるけど、この子は誰?」

一同、顔を見合わせて、

「ええ~~っ! さっき聞いたばかりじゃん!」

「認知症の始まりじゃないだろうな?」

もちろん冗談半分で大笑い。でも、この日の平光は同じ質問を何度も繰り返していたので、本人だけはいたって真面目だったのかもしれない。

そんなたわいもない話の中で、一つだけ印象に残った話がある。

平光は8月に椎間板の手術を受ける予定だという。年齢とともに背骨の間隔が狭くなり、骨が擦れて痛みやしびれが出てきたそうだ。

その流れで、平光がポツリ。

「身長が2センチも縮んどった…。ショックだった。」

これには私も驚いた。

というのも、先日の健康診断で私も若い頃より3センチ縮んでいたことが分かったばかりだったからだ。

すると誰かが一言。

「平光はもともと背が低いから、縮む量も2センチで済んだんじゃないか?」

もちろん、またまた大爆笑。

宴会は午後6時に始まり、お開きは9時。

3時間しゃべり続けたものの、同じ話を何度も繰り返すので、実際に進んだ話は正味1時間分くらいだった気がする。

それでも、不思議と時間が短く感じる。

昔話を何度でも繰り返し、お互いを遠慮なくからかい、笑い飛ばせる。

そんなバカ話ができるのは、中学時代の同級生だからこその楽しさなのだろう。

きっと次に集まっても、また同じ話をして、同じところで笑っているに違いない。

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