宿題は「全員、朝までにカゴを仮止めせよ!」——そして奇跡(?)は起きた
昨日はバッグの仮止めまで進み、「明日の朝までに、すべてのカゴを仮止めしてくるように!」という、なかなか手強い宿題を出しました。
さて翌朝。
なんと、全員がしっかりやり遂げてきました!
「〇〇さん、頑張ったね。遅くまでかかったんじゃない?」と声をかけると、
「はい、朝まで掛かりました……」
とのこと。
……“遅くまで”の想定を軽々と飛び越えて、朝まで。
みんな授業中だけでなく、見えないところでも本気で頑張っています。頼もしい反面、少しは寝てくださいね、と言いたくなる六日目の朝でした。
午前中は、カゴ本体に持ち手を取り付けるための籐管づくり。
熱を使って籐を曲げる作業は、一見すると簡単そうですが、やはり経験の差が出るところです。籐は竹より柔らかいため、沸騰したお湯に浸してしんなりさせ、それから形を整えていきます。
昨日の竹曲げよりは少し取り組みやすかったようで、受講生の表情にも笑顔がちらほら。
お湯の力、なかなかの助っ人です。

午後からは、仮止めしていたカゴを針金から籐へと替えていく作業へ。
難易度としてはそこまで高くありませんが、仕上がりの美しさには個性と腕前が出ます。つまり、「できるかどうか」よりも「どこまできれいにできるか」の勝負です。
私自身、この六日間のなかで一番安心して見守れた一日でした。

そして、お昼休みにはちょっと実践的なお勉強も。
実際に注文を受けている品物を見せて、「これ、君ならいくらで作る?」という見積もり入札大会を開催しました。
全員にメモ紙を渡し、引き受ける金額と名前を書いて提出してもらいます。まだ実際に商品を作って販売した経験は少ない皆さん。さて、どんな金額が出てくるのか——。
結果を見て、びっくり。
なんと、一番安い見積もりと一番高い見積もりの差は16倍!
いや~~~~、これは驚きました。
同じ品物を見ても、値段の見え方は人それぞれ。材料費、作業時間、技術料、そして「これなら引き受けたい」と思える金額。そのすべてを考えて値段を決めるのは、ものづくりの世界ではとても大切なことです。
学校を卒業したあと、実際に仕事として取引をしていくなかで、この「見積もり力」は必ず役に立ちます。
カゴを編む技術だけでなく、自分の仕事にきちんと値段をつける力も、少しずつ育てていきたいですね。


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