十三駅で人生最大の我慢大会!
昨晩は京都で旧友との再会。
「今日は軽く一杯だけな。」
そんな約束は、乾杯から30分でどこかへ消えた。
ビールに酎ハイ、昔話に花が咲き、「もう一軒行く?」なんて言いながら、しっかり飲み倒してしまった。
翌日は大阪で用事があり、阪急京都線で烏丸駅から十三駅へ。
乗ってきたのは特急ではなく準急。
「まあ、急ぐ旅でもないし。」
一番前の車両の最前列に座り、運転席を眺めながら「おっ、これは鉄道ファン気分やなぁ」とご機嫌で景色を楽しんでいた。

……ところがである。
昨夜飲んだビールと酎ハイが、
「ほな、そろそろ出してもらいまひょか。」
と、一斉に仕事を始めた。
「いやいや、まだ早いて!」
心の中で必死にツッコむ。
最初は車窓を眺めて気を紛らわせていたが、そんな作戦が通用する相手ではない。
尿意は待ってくれない。
しかも、どんどん本気を出してくる。
「十三まで、あと10分以上?」
「いやいや、10分て、今の俺には1時間や!」
足を組み替えたり、モジモジしたり、股間を押さえたり…。
周りから見たら、かなり怪しいおじさんだったに違いない。
そして、ようやく十三駅に到着!
「助かったーー!」
……と思ったのも束の間。
トイレの案内表示が見当たらない。
「どこやねん!」
ようやく案内板を発見してホッとしたら、
「えっ? 一度ホームを下りて、宝塚線ホームへ行け?」
「なんでやねん!」
「京都線に降りた人間に、宝塚線まで歩かせるってどういう設計や!」
心の中は完全に漫才状態。
言われるがままにホームを下り、宝塚線ホームへ。
「よし、あと少し!」
……と思ったら、
まだ歩く。
まだ歩く。
まだ歩く。
「トイレ、どこまで逃げるねん!」
ようやく見えてきたと思ったら、ホームの一番端っこ。
「いやいや、ホームのセンターじゃアカンかったん?」
「こんなん、我慢大会の決勝戦やん!」
もう笑うしかない。
「あ〜〜、先っちょから少し漏れた!」
あと1分遅れていたら、私の人生に黒歴史が一つ増えるところだった。

何とか危機を脱し、落ち着いてからGoogleで調べてみた。
すると、
「阪急十三駅の改札外(駅舎内)には一般に利用できる公衆トイレはありません。」
とのこと。
つまり、「改札の外ならあるやろ」と出てしまっていたら、さらに駅周辺を探し回る羽目になっていたらしい。
「あっぶなー!」
危うく第二ラウンドが始まるところだった。
今回の教訓。
酒は楽しく飲もう。
そして、飲んだ翌日は、目的地より先にトイレの場所を確認しよう。
……いや、それより阪急さん。
十三駅のトイレ、もうちょっと近くに作ってくれへん?(笑)

