「マルシンハンバーグ」と少年時代の思い出
スーパーを歩いていると、ときどき懐かしい商品に出会います。

「えっ、これ、まだ売ってるんだ!」
そんな嬉しい発見のひとつが、マルシンハンバーグです。
子どもの頃から、本当にお世話になった味でした。
我が家は母子家庭でしたので、小学生だった私にとって、自分ひとりでも作れる貴重なおかずだったのです。
作り方はいたって簡単。
フライパンに……油は引きません!
そこへマルシンハンバーグを、ポンッ!
いや、子どもの頃の気分としては、
「えいっ!」と投げ入れる。
弱火で2〜3分ほど焼いたら、ひっくり返します。
裏面も2〜3分。
そして、完成!
仕上げは私流。
マヨネーズをたっぷり、ウスターソースをドバッ!
今思えば、なかなか豪快な味付けです(笑)。
肉汁がジュワ〜ッとあふれ出す高級ハンバーグとは違います。
でも、当時の私たち庶民にとっては、本当にありがたい存在でした。
なんと、当時のお値段は1個14円。
今ではちょっと信じられないような価格ですね。
これなら小学生でも、お小遣いを握りしめて買いに行けます。
「今日はハンバーグだ!」
……といっても、買ってくるのも、焼くのも自分(笑)。
それでも、自分で作った熱々のマルシンハンバーグは、なかなかのごちそうでした。
そんなマルシンハンバーグですが、今でもスーパーで見かけます。
値段はだいたい100円から150円ほど。
時代は変わり、世の中には高級ハンバーグや有名店監修の商品がたくさん並ぶようになりました。
それでも、スーパーの棚に並んだマルシンハンバーグを見ると、つい目が止まってしまいます。
そして頭の中には、あの頃の小学生の自分が現れます。
フライパンの前に立ち、
「そろそろひっくり返していいかな?」
なんて考えながら、一人で夕食を作っていた少年。
マヨネーズとウスターソースをかければ、それだけで完成。
豪華ではないけれど、あの頃にはあの頃の美味しさがありました。
マルシンハンバーグは、ただのハンバーグではありません。
私にとっては、
少年時代の思い出まで一緒に焼き上がる、ちょっと特別なハンバーグなのです。
今度スーパーで見かけたら、久しぶりに買ってみようかな。
もちろん、仕上げは――
マヨネーズとウスターソースで決まりです(笑)。


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