夏野菜、豊作! そして、まくわ瓜!

思い出

我が家の菜園は、ただいま夏野菜が大豊作!

トマトにナス、ピーマン……そして今年は、まくわ瓜もなかなか元気に育ってくれています。

ところが、このまくわ瓜、見た目は素朴ですが、なかなかの曲者なのです(笑)。

去年は「いつ採るの?」問題で大苦戦

昨年はスイカとまくわ瓜を育てたのですが、困ったのが完熟の見極めでした。

「まだ早いかな?」

「いや、そろそろかな?」

「もう少し待ってみようか……」

などと畑の前で考えているうちに、

パカッ!

畑で割れてしまったり、

ありゃりゃ……

気がつけば蕩けかけていたり……。

特にまくわ瓜は、

「いったい、君はいつが食べ頃なんだい?」

と聞きたくなるほど、収穫時期がわかりにくいのです。

そこで今年は、少し作戦変更。

黄色くなって、ちょっと頭の部分が割れかけた頃

を目安に収穫することにしています。

今のところ、この方法がなかなかよさそうです。


昭和40年ごろの、懐かしい夏の味

昭和40年ごろ(1965年前後)、**まくわ瓜(真桑瓜)**は、今よりずっと身近な夏の果物でした。

今のように高級メロンを「贈答品として大切にいただく」という感じではなく、

夏になったら食べる、庶民的な甘い瓜。

そんな存在だったのではないでしょうか。

香りがよく、冷やして切ると、さっぱりとした甘さ。

今のメロンのような、

「とろけるような濃厚な甘さ!」

というより、

みずみずしく、素朴で、後味のよい甘さ。

これが、まくわ瓜の魅力です。


「まくわ瓜」の名前はどこから?

「真桑瓜」という名前は、岐阜県本巣市真桑、昔の真桑村付近に由来するといわれています。

この地方では古くから栽培され、江戸時代にはすでに有名な瓜だったそうです。

つまり、私たちが昭和40年ごろに食べていたまくわ瓜も、実はずいぶん長い歴史を持つ、日本の夏の味なのです。

そう思って食べると、なんだかありがたみが増しますね。

……でも、畑で蕩けてしまったら、ありがたがっている場合ではありません(笑)。


なぜ、今はあまり見かけなくなったのでしょう?

これには、以前お話しした昭和30年代のゴツゴツした大玉トマトとも、どこか共通する事情があるように思います。

① メロンに主役を譲った

昭和40年代以降、温室メロンやプリンスメロンなどが広まりました。

より甘く、見栄えもよく、商品として売りやすいメロンが人気になっていきます。

その結果、昔ながらのまくわ瓜は、少しずつ主役の座を譲ることになりました。

② 日持ちと流通の問題

まくわ瓜は品種によって、

  • 傷みやすい
  • 完熟の見極めが難しい
  • 大量流通にはあまり向かない

といった面があります。

これは私自身、昨年の菜園で身をもって体験しました。

「完熟の見極めが難しい」――まったくその通り!

研究者の皆さん、よくぞ言ってくれました(笑)。


昭和40年ごろ、こんな食べ方をしていませんでしたか?

冷たい井戸水や水道水で冷やして、

包丁で半分に切る。

種をスプーンで取って、

そのままガブリ!

あるいは、冷蔵庫で少し冷やしておいたまくわ瓜を、家族で切り分ける。

スイカほど大げさではないけれど(笑)、

夏の午後に食べる、ちょっと特別なおやつ。

そんな存在だったのではないでしょうか。


昔の味は、なぜ忘れないのでしょう

以前思い出した、昭和36年ごろの巨大でゴツゴツしたトマト

そして、昭和40年ごろのまくわ瓜

この二つには、どこか共通するものを感じます。

時代とともに、効率がよく、形がそろい、流通しやすい品種が増えていきました。

それはもちろん、私たちの生活を便利にしてくれました。

でも、その一方で、

少しくらい不ぞろいでも、個性豊かな昔ながらの野菜や果物が、少しずつ姿を消していった。

そんな面もあるのでしょう。

しかし、味の記憶というのは不思議です。

何十年たっても、

「あの甘さ」
「あの香り」
「あの形」

だけは忘れない。

今年、畑で採れたまくわ瓜を冷やして食べながら、ふと昭和の夏を思い出します。

さて、今年こそは――

畑で割れる前に、ちゃんと収穫できますように!

まくわ瓜との知恵比べは、まだまだ続きそうです(笑)。

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