夏を代表する野菜といえば、トマト、ピーマン、ナス、トウモロコシ、万願寺とうがらし……。
ほかにもいろいろありますが、我が家の菜園も、ただいま夏野菜の最盛期です。
毎日、「今日は何が採れるかな?」と畑へ行くのが楽しみになっています。
今日の収穫も、なかなかのものです。

トマトはミニトマトに中玉、フルーツトマト、アイコなどなど、まさにトマトの勢ぞろい。畑で真っ赤に完熟したものを、その場で収穫して食べる――これがもう、本当においしいのです。
スーパーのトマトももちろん立派ですが、太陽をいっぱい浴びて、畑で完熟した採れたてトマトには、やはり特別なおいしさがあります。
ナスは、この猛暑で一時は「今年はちょっと元気がないかな?」と心配していました。
ところが、8月に入った途端、急に元気を取り戻してぐんぐん成長。実もどんどん付けてくれています。
いやあ、植物というのはたくましいものですね。
太陽と大地に感謝、感謝です。
私の記憶に残る、あの巨大トマト
ところで、トマトを見るたびに思い出すことがあります。
子供のころ、私はトマトが大好きでした。
当時食べていたトマトは、今のような、きれいに丸くそろったものではありません。
なんといっても、自分の顔くらいあるのではないかと思うほど大きい!
しかも表面は、ツルンとした美人さんではありません。
ゴツゴツ、デコボコ。まるでカボチャのようなトマトです。
そこに塩をちょっとだけパラリ。
ガブリ!
……一個食べると、お腹がいっぱいになった記憶があります。
子供の記憶ですから、もしかしたら実際には「顔ほど」ではなかったのかもしれません。
でも、子供の私には間違いなく、
「これはトマトというより、赤い怪獣だ!」
くらいの迫力だったのです(笑)。
おそらく、あのトマトの品種は、昔からある大玉トマトの**「世界一」**ではなかったかと思っています。
昭和30年代のトマトは、今とはかなり違っていた
昭和30年代のトマトは、今のトマトとはずいぶん様子が違っていたようです。
当時は、現在のように、
- 形がそろっている
- 硬くて丈夫
- 輸送に強い
ということよりも、露地栽培の大玉品種が多く栽培されていました。
ですから、形が不ぞろいだったり、ものすごく大きな実ができたりすることも、今より珍しくなかったのでしょう。
それに比べて、今スーパーで見かけるトマトは、どれもきれいにそろっています。
丸くて、赤くて、大きさもほぼ同じ。
まるで、
「トマト界の優等生」
が勢ぞろいしているようです(笑)。
なぜ、あのゴツゴツトマトは消えたのか?
おそらく、
「トマトの味が変わった」というより、流通に適した品種が主役になった
ということが大きいのでしょう。
スーパーなどで全国へ届けるためには、
- 形がそろっている
- 割れにくい
- 硬くて傷みにくい
- 日持ちする
- 一度にたくさん生産できる
といった特徴が求められます。
考えてみれば、これは当然のことですね。
たくさん作れて、運びやすくて、傷まず、見た目もきれい。
生産する側にも、売る側にも、買う側にも便利です。
昭和30年代後半から、こうした流通の変化とともに、トマトも少しずつ変わっていったのでしょう。
不ぞろいだって、いいじゃない
もちろん、形や大きさがそろっていて、効率よく生産できることには大きな利点があります。
でも、ふと思うのです。
少しくらい不ぞろいでも、個性豊かな野菜があってもいいじゃないですか。
丸いものもあれば、ゴツゴツしたものもある。
小さなものもあれば、子供のお腹を一個で満足させるほどの大物もある(笑)。
そんな野菜が並んでいる方が、畑も食卓も、なんだか楽しいような気がします。
今年も我が家の菜園では、トマト、ナス、ピーマンたちが、それぞれ思い思いの姿で育っています。
さて、今日のトマトはどんな顔をしているでしょうか。
昔のあの「赤い怪獣」のような巨大トマトには、なかなか出会えませんが……。
不ぞろいでも、おいしければ、それでよし!
いや、むしろ――
ちょっとゴツゴツしているくらいが、人生も野菜も味わい深いのかもしれませんね~~~~。


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